裏庭ピットマスター ☆YASUNAGAYA☆ 自宅でスモークBBQ!

スモークBBQの本場、テキサスで流行りのブリスケット、プルドポークを紹介。塊肉の処理の仕方や調理方法、自宅の裏庭で作るコツなど。テキサス旅行記も。

アグリー・ドラム・スモーカー製作記 その2 設計

大きいスモーカーが欲しくなったのでドラム缶スモーカー(アグリー・ドラム・スモーカー:UDS)を造ることにしました。今回は設計です、

その1はこちら

 

yasunagaya.hatenablog.com

 

UDSの設計については、Google検索して調べると、ある程度定石といえる設計が分かりますので、今回はその定石を踏まえつつ、以下の方針としました。

・フタはドラム缶のフタを使う

UDSの設計でまず決めるのが、Weber Kettleのフタを使うかどうかです。Weber Kettleのフタが使えると、網を高い位置に設定できるので、網の段数を増やしたり、熱源と食材の距離を離すことが出来たりと色々と有利です。残念ながら今回のドラム缶は幅が大きくてWeber Kettleのフタが使えなかったので、ドラム缶のフタを利用することとしました。

・ベントはシンプルな構成とする

ネットでUDSを調べると、給気ベントに管継手用のボールバルブ、エルボ、長ニップル等で高い位置に設置したり、排気ベントに大きな煙突を使ったりして、派手に飾ったものが目に付きます。しかし、これらは見た目は派手ですが、スモーカーとしての機能には特に関係ないと思われます。また材料代で5千円以上は余分にかかります。
 そこで、給気ベントは単純な穴4つ空けてマグネットで開度を調整する機構としました。また、庫内の気流を分散させるのに排気ベントは1箇所に集約せず、小さめの穴を多数開けることとしました。

・遮熱板の設置

UDSはチャコールバスケットの真上に食材を置くため直火となります。スモークBBQは直火厳禁ですが、火からある値以上の距離を取れば問題ないとされており、ほとんどのUDSはそれを踏まえた設計となっています。しかし、2段目の網の食材は直火を避けることが出来ませんし、高温で調理する場合は火から離れていても悪影響があると思われます。そこで、Weber Smokey Mountainと同じように食材と火の間に遮熱板を設けることにしました。遮熱板設置用に網をもう1段追加し、合計網3段の構造としました。

・温度計は常設しない

UDSの見た目の特徴に、常設された大きなバイメタル温度計があります。いかにもスモーカーっぽくて格好いいのですが、スモーカー内の温度は場所によってばらつきが大きく、温度計と食材付近の温度は大きく違うことが多いです。なので、Fireboard等で網の温度を測定していれば、高くて性能の良い温度計を常設する意味は無いと思い、温度計は常設しないこととしました。でも、見た目が寂しいのと、出張調理などでFireboardが使えない場合に、温度計を仮設できるようにグロメットを取り付けています。このグロメットはプローブ(温度計の針)を突き刺して固定できるのと、プローブホールとしても使うことが出来る優れものです。

 

そして引いた図面がこちら。実際は寸法が入ってるのですが、分かりやすく見せるために削除してます。次回は製作編です


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