裏庭ピットマスター ☆YASUNAGAYA☆ 自宅でスモークBBQ!

スモークBBQの本場、テキサスで流行りのブリスケット、プルドポークを紹介。塊肉の処理の仕方や調理方法、自宅の裏庭で作るコツなど。テキサス旅行記も。

【Tips】BBQの完璧な再加熱方法「せいろメソッド」

再加熱後のブリスケット

再加熱ってとっても大事

スモークBBQは大きな塊肉を使いますので、作ったその日に食べきれない場合がほとんど。特に我が家はほぼ私しか食べないので、大量のお肉が余ってしまうんですよね。みんなもっと食べてよ(ボソッ)

そこで余ったお肉はどうするかというと、冷蔵や冷凍保存して、少しづつ再加熱して1週間くらいかけていただきます。つまり、出来立てよりも再加熱したお肉を食べることのほうが多い!再加熱ってとても大事な工程なんですね。如何に素晴らしいBBQが出来ても、上手に再加熱できないと大部分のお肉は美味しく食べられないんです。

 

従来の再加熱方法

そこで問題になるのが再加熱方法。"bbq reheat"でググると大抵、

  • 電子レンジ、オーブンで低出力で加熱。(乾燥防止にBBQソースをたっぷりかける。)
  • 真空パックしてお湯につける

が推奨されてます。テキサスの有名店Snow'sBBQでもこの方法を推奨してます。でも、レンジやオーブンだと乾燥してBBQ本来のモイスト感がなくなってしまったり、乾燥防止用にかけるBBQソースの味が強すぎたりと、残念な結果になることがあります。また、真空パック+お湯で温める方法はモイスト感はありますが、真空パックが面倒なのと、なにぶん再加加熱に時間がかかります。

 

完璧な再加熱方法 ”せいろメソッド”

そこで、私なりにこれまでオーブントースターで蒸し焼きとか、真空低温調理機のAnovaを使った低温加熱とか、いろいろ試した結果行き着いたのがこの方法です。

そう、蒸し器を使うんです。名付けて「せいろメソッド」

蒸し器ってどんなに加熱しても100℃以上にならないのと、水蒸気のおかげでアバウトに再加熱しても肉が乾くことはなく、むしろモイスト感マシマシになります。さらに、素晴らしいのはその調理時間の短さ。冷凍肉でも蒸し始めて5分程度でちょうどいい具合に再加熱できちゃいます。

 

せいろメソッドの手順

せいろメソッドの手順を簡単にご紹介。用意するものは、水を張った中華鍋、せいろ、オーブンペーパー

お肉は予めスライスして冷凍しておきます。凍ったブリスケット。カチカチです。

中華鍋に水を張って、オーブンペーパーを敷いたせいろに凍ったブリスケットを置きます。せいろ内部と肉用の温度計をセット。

 せいろの蓋をしてIHコンロのスイッチオン。
蒸し始めて5分後の映像です。

youtu.be

出来たてのブリスケット復活です。

温度履歴がこちら。水蒸気発生し始めて、肉の温度は32°F(0℃)から170°F(77℃)まで約5分で上昇。また、せいろ温度は水の沸点の212°F°(100℃)をピッタリキープしています。

その味は

 出来たてそのもの。我が家ではご飯の再加熱にせいろを使っていて、試しに冷凍したプルドポークを再加熱したところ、出来立てよりも美味しいのではと思うほどの仕上がりで、それ以来ブリスケットやポークリブも蒸し器で再加熱しています。

せいろメソッドお薦めです。