【実験】オガ炭はスモークBBQに使えるのか?
オガ炭とは
以前の記事で、Weber Kettle等でスモークBBQする場合の燃料として、
Kingsford製の豆炭を紹介しました。
Kingsford製豆炭の問題は入手性に少々難があること。コストコが近くに無い場合はamazonで購入出来ますが、値段はケースバイケースで結構お高いこともあります。また、着火時の黒煙の臭いが刺激臭で結構きつく、スモーク臭よりも気になるくらいです。(着火後は刺激臭はでません)
そこで、焼肉店で使用されているオガ炭がスモークBBQに使えないかと思い、実験してみました。Wikipediaによるとオガ炭とは、
オガ炭(オガたん)とは、製材時に発生する大鋸屑(オガクズ)を圧縮加熱成形して製造するオガライト(成形薪) を主な原料とした木炭である。
オガ炭は、上述のように安価で長時間(3〜5時間)安定した無臭の高火力が得られることから、焼き鳥・焼き肉など炭焼き料理が中心の飲食店で調理用の燃料として多用されている。
Wikipedia「オガ炭」より引用
オガクズを成形したもので、 安価で長時間安定した無臭の高火力が得られる、とスモークBBQの燃料として期待できそうです。
大黒オガ備長炭を使用
今回使用したのはよくネットで見かける大黒オガ備長炭。中国製で10kg2000円ほど。ちょっと調べましたが備長炭とは特に関係ないみたいです。
着火はピラミッドメソッドで
オガ炭は結構長さがあるので、ハンマーで豆炭ほどの大きさに砕いて使用しました。ハンマーで簡単に割れます。
チムニースターターに入れて固形燃料で着火を試みますが、着火せず...
結局、ピラミッドメソッドで着火しました。ピラミッドメソッドのやり方は、WSMにオガ炭を入れて、真ん中に固形燃料を2個置いて着火し、固形燃料の上にピラミッド状にオガ炭を積んで放置します。すると15分ほどで着火しました。
温度の維持性能
今回は肉で試すのはリスクが高いので、焼き芋で試します。網と焼き芋に温度計をセットし、Fireboardで温度をモニター。スモーカーの周りにはまだ雪が積もっています(笑
着火直後(写真左)と2時間経過後(写真右)の状況です。徐々に周りのオガ炭に引火しており、オガ炭でもピラミッドメソッドで長時間燃料補充無しのBBQが可能なようです。今回はだめでしたがチムニースターターでうまく着火出来ればミニオンメソッドも使えると思います。
こちらがWSMの網に設置した温度計の履歴。トータル7時間テストしました。2:40に着火して1時間弱で250°F程度まで上昇。それ以降、6:11過ぎまで温度は安定しています。6:11以降温度が下がり続けているのは、焼き芋が出来上がった後、下がり基調で放置したから。使った印象としては、オガ炭の温度維持性能は豆炭とさほど変わらないと思います。
オガ炭のコスパは如何に!
7時間燃やして残ったオガ炭がこちら。今回約2kg燃えましましたので、1時間あたり290g使う計算です。1袋10kg2000円ですから1袋34.5時間使えて、1時間あたり58円のコスパ。
ちなみにKingsford製ブリケットは1袋8.85kg約1350円。1時間あたり約360g使うので、1袋24.5時間使えて、1時間あたり55円のコスパ。
今回は途中から温度が下がったので、250°Fをキープしたらもう少し使用量は増えるかもしれませんが、それを考慮してもKingsford製豆炭と同等といえるのではないかと思います。
なんと、オガ炭はKingsford製豆炭とほぼ同じコスパでした!
まとめ